目的 本研究の主な目的は、(−)-エピカテキン(EC)の腫瘍増殖抑制効果の可能性を分析することである。トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、プロゲステロン受容体、エストロゲン受容体、およびヒト上皮成長因子受容体2(HER2)がいずれも陰性であるという特徴を持つ浸潤性乳がんである。

ドキソルビシン(DOX)は、その抗腫瘍作用から広く使用されている。ECはフラバノール亜科に属し、その抗増殖作用により、がんの補助療法における候補分子となっている。 方法:TNBCモデルを用いたECの効果および関与する経路の評価。主な知見:ECはDOXと同等の効率で腫瘍増殖を抑制した(ECおよびDOXの抑制率はそれぞれ74%および79%)。アデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼの評価

(AMPK)およびAktのリン酸化ならびにmTORの発現から、ECがこれらの経路を調節し、その結果として細胞増殖が抑制されることが示唆される。さらに、対照群と比較して、ECを投与した動物の生存率が上昇することが確認された。この効果は、DOXによって誘導された効果と類似していた(ECおよびDOXの生存率は、それぞれ44%および30%であった)。

結論 ECには抗増殖作用があり、TNBCモデルにおいて生存率を向上させる。これらの効果は、制御が失われたAMPKおよびAkt/mTORシグナル伝達経路の調節を通じて生じている可能性がある。

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